Jリーグ某チームのサポーターということではありません。
『近隣の認知症サポーターがチームを組み、認知症の人や家族に対する生活面の早期からの支援等を行う取り組み。認知症の人もメンバーとして参加します。(認知症サポーターキャラバンホームページより抜粋)』
2019年度から開始された取り組みで、松本市内でも少しずつではありますが広がってきています。
本日は関係各位のはたらきかけもあり、定期的に開催している我々おたっしゃカフェをチームオレンジとして宣言していくためのセミナーが開催されました。
お越しくださったのは、県内を中心に認知症に関する理解を深める様々な活動をおこなっている伝田景光さんと、県内在住で若年性認知症と診断を受けた3名の当事者の皆さん。
伝田さんの軽快なトークと、確固たる信頼関係の元に成り立つ踏み込んだ内容での当事者の皆さんの生の声を伺うことができた非常に貴重な機会となりました。
まずは皆さん三者三様の人生の背景をお持ちでいらっしゃる中ですが、やはりその「診断」を受けた時のお気持ちは計り知れないものであり、ただそこから現在に至るまでの心の変化にはご家族をはじめとした周囲の理解や支援が欠かせないものであることを再認識しました。
また、お三方に共通しているマインドとして、「認知症になっても死ぬわけでもない」、「適宜支えてもらいながら好きなことを楽しくやっていく」といった前向きかつ穏やかな受け止めがあり、この部分も今回拝聴する側へ安心感のようなものを与えてくれていた大きな要因であると感じました。
我々介護に関わる人間、対象となる利用者さん・入居者さんへ「生きがい」を持っていただくことを一つの命題としてやらせていただいているわけですが、「生きがい」を感じる一つの鍵としては「他者へなんらかの影響を与える」こととも言われています。
・・・そう。「よくも悪くもなんらかの影響」なのです。
そういった意味では今回お話しくださったお三方は我々へ明らかによい方の影響を与えてくださった形であり、お三方を拝見していて感じた生き生きとした印象は、そこから生まれているのだろうとしみじみと感じた次第です。
「○○したい」のお気持ちに対して、残念ながら不足している部分については周囲の理解者が適切なサポートをしていくこと・・・「チームオレンジ」とはいうものの、何のことはない、普通の優しい社会の延長線上なのでしょうね。
企画運営に関わった皆さん、そして素敵な時間を提供してくださった伝田さんとお三方、ありがとうございました!!!
市民タイムスさんに掲載いただきました<(_ _)>